クラと非クラ② ポップスにおけるリズムの重要性



こおろぎさんに説明するときに
クラシック奏者にとってポップスは外国語のような感じ。

という表現を使ったが、意外に的を得ている気がした。

そもそも外国語というのは文法が違い、伝えたい言葉の順番が違う。
培った国の文化が違い、音楽のとらえ方がや感じ方が違う。
ついでに料理も違う。

ここから先はバイオリン奏者としての中立的な立場で
クラシックとポップスの違いを文章にしてみる。

クラシックはまずメロディや音色、和音ありき。

抽象や描写、高級感や作り手の精神を伝えることが念頭にある気がする。
なので芸術作品としてカテゴライズされる。
元は貴族、王族や神に帰着する音楽。


ポップスはまずリズムを伝える

みんなで共有して歌ったり踊ったりすることが念頭にある気がする。
題材も基本は表題音楽で恋愛や普段のプライベートの事を扱う事が多い。
つまり大衆音楽。
リズムがハッキリしているダンス系のクラシック曲はポップスにしやすい。


クラシックというのはすべてのマニュアルを文章やスコアに書き記して再現させる音楽。

ベートーベンの交響曲を演奏すれば誰が弾いてもベートーベン(かも?)と感じるように出来ている。
唯一無二の絶対的な価値を持たせることで芸術作品として認められる。


実はポップスも同じで、ある程度マニュアルがある。

その多くはリズムや装飾、音階の種類だ。
リズムをしっかりとれれば誰が演奏しても
「ジャズだ、アイリッシュだ」といった感じになる。

クラシック奏者にとって問題なのは、
多くの場合は演奏表現を表した楽譜上の表記はなく
伝統や奏者まかせと言うところだ。

事実、リズムさえ押さえればポップスにもだいぶ対応できると言っても過言ではないはず。
なので表ビートのタンゴやメロディー主体の洋楽などはクラシック奏者が弾いても違和感があまり感じられない。

ジャズやケルトは裏拍が基本の「独特のノリ」で、まるで外国語のように感じる。表ビートの農耕民族には楽譜にされても意味が分からず、体で感じられない。
感覚で対応ができないのだ。


ほかにも問題がある。

アドリブだ。

譜面から読み取るのではないため、脳の視覚野を介さない判断をする必要がある。
本来ならコードすら見ない方がいい。
ライブ中にアドリブのラインを考えている時間も限りなく少ないためだ。


条件反射に近い。

条件反射というものは、与えられた信号に対しルールにしたがって新しい反応を返すことだ。

これが即興なら、必要なのは

  • 条件反射を発生させる訓練と
  • 反射パターンの習得

と言うことになる。

事実、ジャズには即興パターンの練習曲本が多数あり、作曲家がアドリブ出来るのは毎日パターンを作っているからに他ならない。


一流のジャズ奏者の難しそうなアドリブを楽譜にしても弾けない!?

アドリブを楽譜におこして奏者本人に渡しても全く弾けないのは、そもそも外部から視覚野を通じて音符情報を運動神経に置き換えて筋肉を通じてアウトプットする。

そんな「難しくて手間のかかる」ことを普段していないからだ。

即興のための音の判断は一瞬のため、楽譜を読みながらというのは、
そもそもアドリブ(自由に弾くこと)ではない。

そもそも、が多いな

ただし、「暗譜」は単一パターンの抽出という点でアドリブに通じる。


バイオリンのクラシック奏者にとって、初級に習う練習曲で比べてみる。

カイザーNo.1-1

画像の説明


コレを見たときクラシックの人はこう弾く。

だいたい全部の音を半飛ばしに弾くと思う。


アイリッシュはこう?

楽譜に勝手にアイリッシュのリールの奏法を取り入れる

ステップは表ビートだが、
演奏は裏ビートとなりビートが混在するのでなかなか慣れない。


アイリッシュに伴奏をつけてみた。

たとえクラシック奏者でも

たとえアドリブが弾けなくても

リズム奏法を勉強したらポップスにグっと近くなると思う。

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