【Crecent Lights/いっさくこんぴ-09】koyotaka

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【いっさくこんぴ】

コンピレーションアルバムに収録される全曲について、ぶっちゃけた感想やプロヴァイオリニストからみた作品の見解、技術、料金などを記します。今回の録音はすべて無料で行っておりますので、料金はいっさいいただいてません。この記録が読む方にとって有益な情報になることを願っております。紹介する音源はDEMOです。フルバージョンは10/28から発売されるアルバムをご購入の上お楽しみください。


Title
Crescent Lights
Composer
Koyotaka Sambown (Duende Pianoforte)
Violin
松本一策
Piano
Roco Shiranuhi (Duende Pianoforte)

作品についての感想

ジャズは専門外なので正直すこし怖かったです。
とくに専門の方だと僕のアドリブでOKが出るのかどうか・・・

普段アドリブはよく演奏するのですが、ジャズ特有の教会旋法やスイングなどは特に専門の方に習ったこともなく、いつも「こんな感じ?」で弾いています。

とくにステファン・グラッペリには強く影響を受けており、彼の作るアドリブラインをなんとなくイメージしている箇所もあります。

最終的には喜んでいただいたみたいで、さまざまな宅録でアドリブをとても喜んでいただいているからこその新しいジャンルへの震えですね・・・


作曲家として感心したこと

実はちゃんとアドリブも書いていただいていたんです。
ヴァイオリンはかなり奏法が特殊なのでそれも考慮しないといけないのですが
(Jazzマンはそもそも楽譜を書きません)

これでしたらある程度はクラシック奏者でも対応できるかもしれません。


楽譜について

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PDFで作っていただきました。
アドリブラインも作っていただきました。
僕はここからジャズっぽいアーティキュレーションなどを自分でつけるのである程度は対処できます。

また、僕も愛用するアプリ「iReal Pro」でもコード譜を作っていただきました。

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ただ、申し訳ないのですが、アドリブには一切使いませんでした。
むずかしいコードを見るとあんまりアドリブできないんですよ・・・
(え?なにそれ)

さて、ここでは僕ではなく、

「クラシック以外は全く対応できない奏者」

について少しだけ語ってみます。


クラシック奏者は楽譜通りに弾く

すごく危ないんですが、例えばこのように弾きます。

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Down奏法:強拍に多く使われる
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Up奏法:弱拍に多く使われる

ジャズは裏拍基本でクラシックのビート感と対極をなしているんです。僕もクラシック流が抜けきらず、ときどき気にしていることなのですが、どうしてもスイングがズンドコ節になるんですね。

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とくにクラシックの人が弾くとこれが顕著に演奏に出ます。
(僕も若干出ています)

たとえアドリブを書いて送ったとしても、アーティキュレーションが未記入ですとこれは避けられません。

これを回避するにはジャズが弾ける奏者にお願いするか、ステファン・グラッペリなどの奏者のボウイングを参考に記載するのが1番かと思います。ボーイングをやアクセントをしっかり記載すると、ある程度は「そう演奏するしかなくなる」のです。もちろん、ある程度は。です。

僕はどちらかというとアイリッシュの奏法を少し取り入れています。ビートが裏になり、上げ弓、下げ弓、スラーの使い方が特殊でクラシック奏者が真似できない奏法なんです。これをスイングすると少しジャズっぽくなるんですね。


クラシック奏者は優雅に弾く

要はオペラ歌手です。
ビブラートをふんだんに使い豊かな倍音でどでかい会場の最後尾のお客さんに音楽を生声で聞かせるつもりで演奏します。

そのために犠牲になる奏法が「スライド」「素朴さ」などです。ヴァイオリニストでロングトーンを弾く際に「しゃくり」などをする方はほぼいません。

音量が小さいのでご注意ください

これももし希望があれば細かくMIDIのオートメーションで書くがごとく楽譜に記載するのも手かな、と思います。


アドリブについて

上の楽譜のようにアドリブを書いていただいたのですが、
僕の挑戦、という形で全く使用しませんでした。

(もうしわけございません・・・)

もちろんKoyotakaさんからマイナスワンをいただく際に事前にそれでもOKという許可は得ております。

アドリブは全くのぶつけ本番で、楽譜には起こしていないです。何通りか録って、いいものをつなぎ合わせたりしています。


演奏上むずかしい箇所は?

というわけで、アドリブとリズムが難しかったです。
これは奏者のポテンシャルですね。


この曲を録音依頼するとしたら値段は?

演奏時間4:52
ヴァイオリン1track9000円
アドリブあり6000円
演奏難易度30円
MIDI→楽譜化なし0円
合計15000円+税

となります。
難易度は高いですが、アドリブ代に含めさせていただきました。
「アドリブを全て書き譜で」という条件でしたら

演奏時間4:52
ヴァイオリン1track9000円
アドリブなし0円
演奏難易度32000円
MIDI→楽譜化なし0円
合計11000円+税


作曲者について

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こよたか

Twitter
@koyotaka
SoundCloud
https://soundcloud.com/popolony
WEBSITE
https://t.co/kUcXMw5SMa

ジャズピアノのRocoさんとDuende Pianoforteというグループでジャズとクラシックの中間的なピアノ演奏メインのオリジナルインスト楽曲を好んで制作しているそうです。

そういうグループがあるって素敵ですよね。
ぼくもピアノが弾けたら・・・

M3【M3-S22ab】でご自身のアルバムも出品されます

最後までお読みいただきありがとうございます!
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