fetⅡi:無指向性コンデンサーマイクの自作
このページで製作したマイクはShinさんのPA工作室と言うブログを参考に作りました。このマイクはプラグインパワーで作動する超高感度のバック・エレクトレット・コンデンサーマイクをファンタム電源で作動させるために改造することが目的ですd( ̄  ̄)
作業に欠かせない道具
①半田ごてセット、台 | 400円~1500円 |
②熱収縮チューブ | 50円~100円 |
③ラジオペンチ、ハサミ | 100円~1500円 |
④極細7芯電線 | 300円くらい |
⑤エキポジ | 700円くらい |
⑥テスター | 秋月電子で1000円くらい |
⑦「集中力!(笑)」 |
ルーペは最初は使っていましたが、めんどくさくなり最近は使ってません。
通販でお世話になったサイト・店
- 秋月電子通商 http://akizukidenshi.com/
- マイクユニットPanasonic WM-61A、テスターなど
- 千石通商 https://www.sengoku.co.jp/
- WIMA メタライズフィルムコンデンサーなど
- トモカONLINE http://tomoca-shop.jp/
- 極細2芯シールド線 Mogami3031
- サウンドハウス http://www.soundhouse.co.jp/
- ノイトリック3Pコネクタ、006P電池(9V)、クリップオンホルダAT8418など
- マルツ電子 http://www.marutsu.co.jp/
- 極細電線、基盤、半田ごて&台、抵抗器、FET、ラジオペンチなど
あとは大須のアメ横Ⅰ・Ⅱ、海外通商を練り歩きました。
マイク製作過程①
ここではWM-61Aの改造、ケースハウジングなどに関して簡単に紹介いたします。
回路図はこちら
≪1≫ マイクユニット購入
まずはネットで秋月電子へ
マイクユニット「WM-61A」を購入
一個100円!
直径6mm めちゃ小さいでー (._.)
≪2≫ 配線作業
これが基盤作りより何より一番難しい
何せ直径6mm (._.;)・・・
まずはソースとGNDの間のパターンをカット
・・・Shinさんのサイトでは
「ソースフォロワ改造」と言うそうです。
通常はソースとドレインのみを使用します。
もともとソースとGNDはくっついています。
続いてドレインとソースに配線半田付け。あらかじめよじった芯線(3~4mm)の先に薄くはんだ付け。マイクに最初からついてある半田の上にくっつけてやればマイク本体に熱があまり伝わらずに半田付けできます。
これはまだ簡単。DIY初心者の私でもそんなには苦労しませんでした。
そしてGNDに半田付け。これが難しい。条件は上記の工程と大体同じですが、全然引っ付かない。
というかGNDが小さすぎる。
1回で付けば「奇跡」です。
どうしてもつかない場合は「本家パナ改」のように外装を少し剥いでやるとうまくいきやすいですが、マイクの性能がどうなるかは保証しません。
テスターで通電確認、及びプラグインパワーで作動するか確認したら、
即エキポジ固定!!
@とにかくGNDの半田付けが不安定~_~;
気を抜くとすぐポロッと外れる_| ̄|○
エキポジが安定するまで約半日は放置
首を長~く
≪3≫ マイクハウジング
ここは企業秘密( ̄^ ̄)
というのも参考にしたブログでも秘密にしてあるからです。
ユニットの保護観点はもちろん、マイクのGNDをどう接地するか、
ノイズ対策に欠かせないそうです。
ヒントは「あるもの」と「あるもの」を分解してドッキング!
電子部品をいろいろじっくりとみていれば、ナニとナニをくっつければ出来るか見えてきます。
私はマルツ電子に足しげく通って見つけました。
※WebShopでは見つけにくいです。
ケース代金、およそ400円
≪4≫ シールド線とドッキング
ケーブルはモガミ3031の2芯シールドを使用(トモカONLINE)
柔らかい音が特長。
ケーブル代:300円(1m:100円)
この時点で、もう一度プラグインパワー確認。
上記でパターンカットした部分・・・
つまり、SとGをつなげてしまえば、本来のバックエレクトレットですから。
よし!!OK ( ̄  ̄)v
雑費を差し引くと費用は約800円+α
マイクユニットなどの送料が意外と高いデス
計算外デース・・・_| ̄|○
マイク製作過程②
さて、マイクユニット部分とケーブルは作成完了したので
今度はミキサーにつなぐためのコネクタに、回路を組み込む作業です。
~用意するもの~
計1000円くらい
≪1≫ 基盤カット
コネクタに組み込むために最低限の基盤に加工する必要があります。4×11穴ですが、なかなか基盤が丈夫でカッターじゃ切れないので、多少溝を作ったら手で割ってから汚い切れ端をカット処理します。
ふ~手が痛い
≪2≫ 抵抗、FETを取りつけ
毎度毎度半田でつけるのは面倒なので、手とペンチでできるだけ先につけちゃいます。
コンデンサー・FETは熱に弱いので後で付けます。
半田の際はヒートクリップを使うと成功率は高まります。
マルツで100円くらい。
写真はなんだかよくわからないですね。
大体なんとなく固定出来たらいらない線はカット!
≪3≫ はんだ付け&コンデンサー付け
もうね、この作業、ほんとに疲れる。
はんだつけすぎてとなりの穴にうつって、いらないところがつながったり、
交差する線を接触しないように熱収縮チューブを使って保護したり
イライライライラ・・・・・
でもこういう細かい作業は面白いヨナー(^^/♪
あ、半田付けなんて「中学校の工作以来」ですから、どへたくそです。あしからず ^-^A
≪4≫ コネクタ部とドッキング
これもこのマイクを開発したShinさんのすごいところ
まさか基盤がこんなところで固定出来ちゃうんですね。
はんだでダメ押しで固定できるので、かなり安心です。
だいぶ「らしく」なってきました
写真はもっと前段階≪2≫の写真ですね ^ ^ A
≪5≫ マイク確認
クリップコードを使ってマイクとつなげて確認です。
自作のファンタム電源(27V)を使用。
音が鳴らない時は涙が出ます。
いやほんとに
コンデンサーはマルツ電気では売ってないので取り寄せ。
金と時間がかかってしゃあない。
家族のためにも失敗は許されません!ww
≪6≫ ケーブルとドッキング
忘れていけないのが、コネクタのお尻の部分を先にケーブルに通しておくこと。
さて~~~、
「合体!!」
完成です!
基盤の4×11の大きさが、ちょうど中を固定して
ケーブルが内部でたるんだりするのを防いでいます。
このマイクはコネクタ部が黒めっきされてないものです。
ここまでで、材料費としては1800円ですね。
安すぎますが、周辺機材、加工機材にお金が…
ちなみに楽器に装着する際には
AT8418というクリップオンホルダーを使います。
サウンドハウスで3100円くらいします。
高い・・・orz
≪完≫ マイクスペック
データはShinさんのPA工作室から借用したものです
- 形式
- 超小型コンデンサマイクロホン(ECM)
- ユニット
- パナソニックWM-61A(ソースフォロワ改造)
- 指向性
- 無指向性
- 最大音圧
- 130dB以上/SPL(1% THD時 )
- 適合ファンタム電圧
- 9~50V DC
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コメント
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LZⅡで録音
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
独奏 高橋和歌 Waka Takahasi
三原室内管弦楽団
https://youtu.be/oZjAdmMNkbk
おおよそWM-61A,LZⅡで吊り録音しています。
ここは550人のホール。
大きいホール1500人では
チャイコフスキー 交響曲第4番 ヘ短調 作品36
三原室内管弦楽団 第35回定期演奏会
https://youtu.be/J3U9kad7bIw
ここのホールはDPA-2001Aがありますので借りてペアマイクで録りました。
WM-61Aはすばらしく良い音のマイクです。オケの人にも好評です。
しかし、DPAはWM-61Aよりも響きが豊かに録れますので、
WM-61Aよりも音源に近くで収録することになります。
よって、近づいた分、楽器の音が鮮明になるのでDPAのほうがいいのですが、
値段が全然違いますから。
海苔好き。 三原
で検索すれば私の収録したものが出てきますので、お楽しみいただければ幸いでs。
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Re: LZⅡで録音
>>1
DPAの収録用マイクは・・・桁が違いますからね。
豊かな響きになるようになってしまうので魔法のマイクです。
逆にLZIIのほうが「そのまま」ですので楽しみ方としてはどちらもありですよね。
また時間があるときにそちらのサイトもお邪魔してみたいと思います
コメントありがとうございました^^
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Re: Re: LZⅡで録音
>>2
型番がちがいました。DPA-4006でしたww.