[DTM] 少女のあこがれ【アーティキュレーションとしてのヴァイオリンの録音意義】

最近、機材や机ばっかり触ってるISSAKUです。
もちろんちゃんと演奏活動もしていますよ~

ちょっと台風でコンサートが延期になったり、
年末ではなく年始の演奏依頼が増えたりと、
異常気象にびっくりしております今日この頃です。

こおろぎさんの楽曲のお手伝いをさせていただきました。

少女のあこがれ

作曲:こおろぎ

ストリングス+ピアノのシンプルな楽曲です。



ヴァイオリンのメロディー部分を録音しました。


あれ?そのソロのメロディも音源?

よく聞いたら違いました。

ストリングスの音源に音色が溶け込む処理をされているようです。

(僕は提供した音源の処理までは存じ上げていないので)

なるほど。

これは挑戦的だ。

ヴァイオリンというのは、クリエイターからしたら厄介な奴です。(自分で言うw)
1音を弾くだけでいろんな表現が含まれます。

  • 音量
  • ビブラート
  • 密度(使う毛の量)
  • 擦弦位置(sul pont. ⇔ sul tast)
  • アタックの度合い

などなど。

これをオートメ―ションや音色のキーチェンジで操るのは至極難しいですし、
音色のパターンをサンプリングするほうも大変でしょうね。

なので生音のレコーディングで依頼する、というのも頷けます。

音楽は何が重要か

  • ある人は、音色
  • ある人は、表現
  • ある人は、そのどちらも

表現(アーティキュレーション)だけでも音楽はかなり成立します。
というか、ここが一番大事じゃないかな。
音色はお金との勝負ですから、大衆向けのカテゴリではない。

DTMが一番厄介なのが生楽器のような表現をつけることです。

今回こおろぎさんが行った処理は面白かった。

僕の表現を使ってソフト音源に音色を似せて溶け込ましている。

表現という依頼

そもそも思い返せば、オートメーションを書くのが大変で依頼されたような・・・



こと表現だけで言えば、生音の空気感や倍音配列は後でもいいんです。

そういえば以前ツィゴイネルワイゼンを
レコーディングしたときも同じようなことが。

ストリングス音源の弱点

前奏ストリングスの「ドレミレドッシドー」はソフト音源では速すぎて粒が見えないので、
生音で多重録音したものを重ねて配置されていました。

たしか高級ストリングス音源 LASS 2.5だった気がする。


生ヴァイオリンの音の使い方のもう一つの可能性

ですので、生ヴァイオリンの音をソロではなくサンプリング音源に近づけて、
より表現の幅を出す、というのもまた一つの方法なんだな。

ヴァイオリン奏者として本職の僕のほうが教えられちゃいました。

おしまい~


最後に

レコーディングのご依頼はこちらから~

レコーディングのご依頼

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