アイリッシュのDTM、打ち込み独自解釈やったら意外と勉強になったっていうあるある。

前回の記事 [質問] アイリッシュってどうやって弾くんですか?
が意外とDTMerに反響があったのは驚きでした。

そしてFacebookではほとんど反応ないという、この差。
おもろい。

新しいビットマップ イメージ (3)

今回はDTMとしてのアイリッシュ

実際、アイリッシュの特殊奏法は一般的ではありません。
僕自身、人まねの技術です。
ソフト音源にはもちろん市販されていないようです。

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TIN WHISTLE
VENTUS ETHNIC WINDS -

Tin Whistleというフルートに似た楽器の音源ソフトはできます。
僕も使ってます。分かりやすいキースイッチです。

Tin Whietleはこちら


僕が使用したフィドル音源はこちら

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FRIEDLANDER VIOLIN

フリードランダー・バイオリン
生き生きとした演奏表現が魅力的なヴァイオリン音源!

FRIEDLANDER VIOLIN



なんでフィドル版はないのか。
フィドルの音質は安くても問題がない(私見)ので
そのうち安く使い勝手のいいソフトが出る気がします。



フィドルのアイリッシュ技術は前の記事で紹介した通り、


①体感は表拍子、リズムは裏拍子
②グレースノート
③左手で装飾【ロール】
④右手で装飾【トリプレット】
⑤ヴィブラート、倍音を使わない

このうち③、④を中心に書きます。

特殊奏法③・・・ロール



これを打ち込むとこんな感じになります。

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気を付けたのはこの点。

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解説:

①オートメーション

基本的に裏ビートが入る前にクレッシェンドを入れます。
音の立ち上がりが欲しいときに少し上げます。


②ベロシティ

裏ビート強拍は最大にしておいた。
最大にすると雑音が混じるのでちょうどいいんです。

③開放弦を混ぜる

よりリアルに近づけるため、裏ビートを中心に
実際になりそうな音を追加。
あくまで薄っすらと。

開放弦は、左指で押さえない状態で出る音です

④ロールの音を追加する。

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もう一つトラックを作って、そこで実践しました。

  1. はじめ、弦に指が触れる瞬間、高い音が出る。フラジオが一瞬鳴る。
  2. そのあと触れた指で押さえた時に実際に出る音。
  3. そして強調されるべき音を最後に持ってきた。
  4. EQでいらない音をカット
  5. 場合に応じて音をゆがませます。きれいだとクラシックみたい。



徐々に表現をつけています。

  1. まっさら
  2. オートメーション
  3. ベロシティ
  4. 別トラックのロール音
  5. 開放弦追加



次にトリプレットです。



解析するとこんな感じです。

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  1. 「カカカ」という雑音はベロシティを最大にすれば出る。
    (僕の使用した音源の場合です)
  2. 「カカカ」の1音目に向けてクレッシェンド
  3. 「カカカ」の3つ目の音はスラーで次の音とつながるため、スムーズにいくように処理。

後は「ロール」と同じ処理です。


リールはスイングするのでは?

スイングしません。

裏ビートとその他の音量差がかなりあるので
「スイングしたかのように聞こえる」のです。

音量差をくっきりつけると納得すると思います。
ここ気を付けるポイントです。


プロのDTMerはこのくらいやってるのかもしれません。

実際のところわからないのですが、
にわか仕込みの僕がやるとこんな感じです。

作業が遅い僕にはこれで半日とられています。

一応とってつけた理由を並べましたが、
実際のところは耳で判断しているところが多いです。
プロのフィドラーの動画をよく聞いたほうがよりリアルなアーティキュレーションが入れられると思います。


あとがき

打ち込みをすることで、技術がまた一つ明確になったことはありがたいですね。
DTMのプロの方の参考になれば嬉しい。

あとで生でも録音して差し替えてみたいと思います。

オリジナルの楽しいフィドルが弾きたい!
生フィドルが必要な時はご用命くださいませw

最後までお読みいただきありがとうございます!
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