アイリッシュのDTM、打ち込み独自解釈やったら意外と勉強になったっていうあるある。
前回の記事 [質問] アイリッシュってどうやって弾くんですか?
が意外とDTMerに反響があったのは驚きでした。
【ブログ】僕のアイリッシュの演奏技術をざっくりまとめてみた。https://t.co/WG1r9A6ZhT pic.twitter.com/rM8aV3ZO9b
— ISSAKU🎻DTMヴァイオリニスト (@issaku_m) 2017年11月1日
そしてFacebookではほとんど反応ないという、この差。
おもろい。
今回はDTMとしてのアイリッシュ
実際、アイリッシュの特殊奏法は一般的ではありません。
僕自身、人まねの技術です。
ソフト音源にはもちろん市販されていないようです。
TIN WHISTLE
VENTUS ETHNIC WINDS -
Tin Whistleというフルートに似た楽器の音源ソフトはできます。
僕も使ってます。分かりやすいキースイッチです。
僕が使用したフィドル音源はこちら
なんでフィドル版はないのか。
フィドルの音質は安くても問題がない(私見)ので
そのうち安く使い勝手のいいソフトが出る気がします。
フィドルのアイリッシュ技術は前の記事で紹介した通り、
①体感は表拍子、リズムは裏拍子
②グレースノート
③左手で装飾【ロール】
④右手で装飾【トリプレット】
⑤ヴィブラート、倍音を使わない
このうち③、④を中心に書きます。
特殊奏法③・・・ロール
これを打ち込むとこんな感じになります。
気を付けたのはこの点。
解説:
①オートメーション
基本的に裏ビートが入る前にクレッシェンドを入れます。
音の立ち上がりが欲しいときに少し上げます。
②ベロシティ
裏ビート強拍は最大にしておいた。
最大にすると雑音が混じるのでちょうどいいんです。
③開放弦を混ぜる
よりリアルに近づけるため、裏ビートを中心に
実際になりそうな音を追加。
あくまで薄っすらと。
開放弦は、左指で押さえない状態で出る音です
④ロールの音を追加する。
- はじめ、弦に指が触れる瞬間、高い音が出る。フラジオが一瞬鳴る。
- そのあと触れた指で押さえた時に実際に出る音。
- そして強調されるべき音を最後に持ってきた。
- EQでいらない音をカット
- 場合に応じて音をゆがませます。きれいだとクラシックみたい。
徐々に表現をつけています。
- まっさら
- オートメーション
- ベロシティ
- 別トラックのロール音
- 開放弦追加
次にトリプレットです。
解析するとこんな感じです。
- 「カカカ」という雑音はベロシティを最大にすれば出る。
(僕の使用した音源の場合です) - 「カカカ」の1音目に向けてクレッシェンド
- 「カカカ」の3つ目の音はスラーで次の音とつながるため、スムーズにいくように処理。
後は「ロール」と同じ処理です。
リールはスイングするのでは?
スイングしません。
裏ビートとその他の音量差がかなりあるので
「スイングしたかのように聞こえる」のです。
音量差をくっきりつけると納得すると思います。
ここ気を付けるポイントです。
プロのDTMerはこのくらいやってるのかもしれません。
実際のところわからないのですが、
にわか仕込みの僕がやるとこんな感じです。
作業が遅い僕にはこれで半日とられています。
一応とってつけた理由を並べましたが、
実際のところは耳で判断しているところが多いです。
プロのフィドラーの動画をよく聞いたほうがよりリアルなアーティキュレーションが入れられると思います。
あとがき
打ち込みをすることで、技術がまた一つ明確になったことはありがたいですね。
DTMのプロの方の参考になれば嬉しい。
あとで生でも録音して差し替えてみたいと思います。
オリジナルの楽しいフィドルが弾きたい!
生フィドルが必要な時はご用命くださいませw
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