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先日、ネットで受注した一つの大切な演奏が終わりました。
内容は弦楽三重奏。
弦楽四重奏は皆さん分かりますよね?
アレの第2ヴァイオリンがクビになった状態です。
・・・
というのは冗談で、昔からいろんな形式で演奏の需要があったはずなので弦楽三重奏は別に経費削減のためにあるわけではないんですよ。
昔に比べてお金をたくさん費やす結婚式は少なくなり、
「すぐ婚」「節約婚」みたいな言葉がゼクシィのような雑誌でにぎわっています。
結婚式に費やす費用が減れば、僕たち演奏家に支払う金額もどうしても減ってしまうため、仲介業者は頭を悩ます一方です。
結果、経験不足な学生奏者やアマチュア奏者が多くボランティア演奏などをして、プロになったとたん仕事がないという不毛な螺旋階段が出来上がっているのが僕らの業界。
嗚呼・・・
今回は弦楽三重奏について少しメモ日記です。
弦楽三重奏は基本
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ
で構成されています。
楽曲は基本、このようになります。
クラシックにはVn,Vn,Vaという楽曲もあります。
弦楽三重奏はクラシックも現代のポップスも
楽譜がほとんど出版されていません。
4人で演奏する弦楽四重奏の完成度があまりに高く需要も多く,
クリエイターは弦楽四重奏の楽譜ばかり書くからです。
今回の依頼では演奏時間もある程度あるためあらかじめクライアントに
「ヴァイオリン2台とチェロのアレンジ譜も使い、
ヴィオラではなくヴァイオリンを2本にして臨機応変に演奏してもよろしいですか?」
と確認をとりました。
弦楽三重奏を披露宴で選ぶ理由はたった2つ。
結婚式の演奏というのは作曲家の偉大な作品の意向を重んじるクラシック的な考え方ではなく、
あくまで大切な余興。雰囲気づくりです。
こうすることでレパートリーが増えるのです。
ヴィオラ奏者も元々はヴァイオリンを習っていたという確率はおそらく90%を超えます。
ヴァイオリンを主体にした楽譜は多く、
なんて楽譜は結構出版されているのです。
クリエイターも現代の流れをくみ取ったみたいで、
やっと3重奏の楽譜も出版され始めました。
僕はヴィオラを弾けますが今回はすべてヴァイオリンで臨みました。クラシックが好きなお客様だったので、クラシックはヴィオラで書かれたハイドンなどを演奏しました。
ヴィオラの楽譜も読み替え&即興アレンジで臨みます。
結婚式の仕事は大変。特に弦楽器3重奏。市販の楽譜が少ないのでそこら中から楽譜をかき集める。僕はバイオリンを弾きながらビオラの楽譜を読むというチャレンジャー。もちろん弾けない音はその場で構成音を替える。演奏しながら音感への変換作業をして読譜しておりました。脳のCPU使いすぎて頭が痛い pic.twitter.com/wLMnjmY8Zf
— 松本一策🎻VIOLINIST (@issaku_m) 2018年2月3日
僕は日ごろからストリングアレンジをして
同じコンサートで同じ曲で持ち替えをしています。
まあ慣れれば問題ないと思います。
社会の経済状況とか、いろんなことを見て
商品を変えていけば、需要はどこにでもあると思うんです。
生演奏の価値は失われないと思ってます。
ポップスのレコーディングなどでストリングスを入れる際は大抵エレキベースなどが入っているのでチェロが必要ない場合も多く、ヴァイオリンからヴィオラまで、僕一人でこなしてますww
2ndヴァイオリンを弾くなら器用に何でもこなしましょう。
ヴィオラが弾けると何かと便利ですw
タイトルが刺激的だったのですが・・・
悪意はありません。むしろ僕も昔オーケストラで仕事していた時は2ndヴァイオリンを担当していましたので。どちらかというと2ndとヴィオラどちらかが選ばれる時代であり、ぼくはどちらもできるようにしてありますw(卑怯
こちらも併せてお読みください。
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