ヴァイオリン・ヴィオラの重音奏法について【生録で検証編】


ドビュッシー作曲 交響詩「海」より
「夜明けから真昼まで」の最後の部分をアレンジしました。

前回の記事

以下のスコアの部分を室内楽アレンジしています。

画像の説明

ヴァイオリンとヴィオラの重音の配置について
実際に演奏を録音して検証してみます。
Pitchの不具合のお詫び

MIXファイル


default,最初施したアレンジ状態

画像の説明

素直なアレンジです。
重音を上2つ、下2つに分けただけです。

Pitchの不具合のお詫び

感想

意外にいいですね。
元はホルンですし完全4度の響きがいい具合にマッチしてます。
個人的に4度の和音の練習をよくしているので技術的にも問題ありませんでした。

重音で弾くと、ヴィブラートがかかりにくいので「強さ」はあっても「豊かさ」が足りなくなりますね。一長一短です。

4声パラにしたらだいぶ響きが変わります
(多少パンで振ってあります)


Vnを楽にする,Vnの重音をカットする場合

画像の説明

ヴァイオリンは下の音をカット。
ヴィオラの重音配置を変えます。
3度ではなく6度にしてもイイですが、響きがだいぶ変わってしまい密集の和音の動き感が損なわれます。

Pitchの不具合のお詫び

感想

これでもいいかもしれません。しかし、ヴィオラの3度の和音に少々時間が必要でした。ヴァイオリンとだいぶ手のひらき方が違う・・・

画像の説明
この状態のものも録音しました(ヴィオラの3度いやや~)



弾きやすい重音,5,6,8度に配置換えして交差させる

画像の説明

おそらくデフォルトに最も近い音になる配置。
音も交差するので混ざって安定しやすい。

Pitchの不具合のお詫び


感想

響きはやはり後半が好きです。
やはりホルン特有の完全4・5度の和音の響きがたまりません。


初心者用,全員単音で

画像の説明

Pitchの不具合のお詫び

感想

ちょっと寂しいけど
ピアニッシモならこれが1番いいです。


他の楽器も加えてみた。

久しぶりにDTMっぽいことをやってみました。
defaultの状態で

  • Vn,Vaは2人とも重音の場合と、4声に分けた状態
  • 4声の場合はパンをばらしてあります
  • BassはCinema Studio Strings
  • PianoはIvory II NewYork Grand D
  • シンバルは割愛ww
  • Oxford RevervとOzone8(軽め)を使用

4声に分けた場合

Pitchの不具合のお詫び

広がりがありますねえ~嫌いでないです。

分けずに楽譜通り

これも捨てがたい・・・



ちょっとリバーブが強めだったかもしれません((;´・ω・)


いかがでしたでしょうか?

以上、DAWによる和音の配置における響きの検証でした。

冒頭でも申し上げたように、重音で弾くと、ヴィブラートがかかりにくいので「強さ」はあっても「豊かさ」が足りなくなりますね。一長一短です。

プロのDTMerがMIXすればもっといい感じになるのかもしれませんね。
一応ファイルはこちらにおいて置きますので自由にDLしてお使いいただいて構いません。

いいMIXができたらぜひお聞かせください(実は楽しみ)
よければブログにも掲載したいです。

それでは!


追記

最初の設定が間違ってました・・・
サンプルレートが。
ピッチを-5%していただくと正しい音程になります。

相対音感の方はそんなに気にならないと思いますが。
すみませんっ

画像の説明

最後までお読みいただきありがとうございます!
この記事が気に入ったらシェアをお願いします。

  画像の説明

Total:3179 Today:1 Yesterday:1 Now:2

コメント


認証コード6446

コメントは管理者の承認後に表示されます。