【検証編】MIDI VIOLIN vs MIDI GUITAR 2

MIDI GUITAR 2というアプリがあります。

midi guitar2-2

これはオーディオインターフェースから取り込んだ音声をリアルタイムにMIDIに変換するギター用のソフト。ちょっと高くて1万円くらいします。

前回のブログでMIDI VIOLIN から出すMIDI13-pinによるデータ出力を使った検証をしましたが、ピックアップから出す音をPC側でMIDI変換する検証をしました。

画像の説明

上の穴が、6.5mmでよくPAで使われるフォンタイプ。
下の穴が、MIDI出力ですね(GR-55を通してMIDIになる)


なぜやってみようと思ったかといいますと、
実は前にサイレント・ヴァイオリンで検証してみたことがあったのですが、結果がひどくてだめだったことと、3.5mmジャックからのヘッドホン出力だったということ。

加えて、MIDI VIOLINは特殊なコマを使って更に制度の良いデータが取れるのではないかということ。

YAMAHA
サイレントヴァイオリン

画像の説明

なんで3.5mmヘッドフォン端子なの?

Cantani
MIDI VIOLIN

画像の説明

いかにも良いデータ取れそう


これを試してみたかったのです。

接続方法

MIDI VIOLIN 6.5mmジャック
 ↓
オーディオインターフェース
 ↓
MIDI GUITAR2
 ↓
loop MIDI(無料ソフト)
 ↓
finale、DAW

画像の説明

loop MIDIというソフトを別に入れて使用する必要があります。ほかにも似たようなソフトがありますが、僕はこれ一択。

レイテンシー

これは殆ど無いです。
全然問題ないです。
もちろん使うインターフェースにも左右されると思います。
ぼくはRME Babyface Proを使ってます。

余計な音は入る?

あまり多くは入りません。
題材が簡単だと、かなり有望です。
早速、楽譜作成ソフトで検証してみました。

お題:バッハのメヌエット

画像の説明

pizzで入れたのですが、たまに変な音が入りますがプラグインですぐに編集できるレベル。

  1. TGプラグイン:パート分離
  2. クオンタイズ:8分音符設定

ただ、この程度でしたらピアノを使ってリアルタイムでも打ち込めます。クラシックでヴァイオリンの曲だったらどうだろうという検証をします。

モーツァルト

よくパーティで演奏するディベルティメント K.136の冒頭をリアルタイムで録音入力してみました。

まずは楽譜作成ソフトfinale 26で。


2分音符、4分音符、8分音符、16分音符、装飾音符など、いろんな音価が混在していると酷いものです。たとえPizz.奏法でも腹が立つレベル・・・

だめだこりゃ。
お次は、

DAW(Studio One4)



あえて弓で入力しました。
MIDI GUITAR2はギター用のアプリなのでPizz奏法だと大分クオリティが良いのはわかっていました。ただpizz奏法のデメリットは

  1. 次第に親指が痛くなる
  2. 速弾きに適していない
  3. 繊細な音量変化に向いていない
  4. サスティンがいい加減

ある程度早く入力できないんじゃ、ピアノで入力しても同じですから、あえての弓で。

入力を終え、短いノートを一括削除したりベロシティを統一させて全体を軽くクオンタイズするなど、
ざっくり編集して再生しましたが・・・

結果はひどいもので

これは使えん。。。
いや・・・使えるのでしょうか?

僕としては演奏した内容がキレイにそのままMIDIデータ化するという目標で頑張ってたので、かなりの失望。

かなり長い曲をざっくり入力して後で編集するという目的だと使えるかもしれませんね。pizz奏法だとかなり正確です。

ぼくは・・・あら捜しするのが面倒くさいです・・・

いろいろやりましたが、

ヴァイオリニストがヴァイオリンでスムーズなリアルタイム入力、というのは現時点ではほぼ不可能ですね。

バイオリンの演奏技術は宅録やオートメーションを入力する感性に使う以外、DTMにおいて全く役に立たない事がわかりました。


編集に慣れたらこれもアリ!!

可能性は0ではないです。
とにかくピアノが弾けなくて、大量に打ち込む必要があるならこの方式でも良いと思います。あとからガッと編集すれば逆に打ち込みの総合時間としては早くなる可能性を秘めています。

MIDI VIOLINではなく、普通のアコースティックヴァイオリンにピックアップを付けてMIDI GUITAR2からパソコンでMIDI化するのが一番安上がりかと。

画像の説明
サウンドハウス
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興味ある方はお試しあれ。

最後までお読みいただきありがとうございます!
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  画像の説明

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コメント

  • あきらめるのはまだ早い?

    JamOriginによればシリーズで「MIDI Violin」を現在準備中とのことで近々に公開されそうな感じです(つまり、それなりのニーズがある、ということですね)。
    ですので、多分、先行してベータ版が公開されるでしょうから公開されましたら是非検証をしてみてください。
    というのも、今更ながら「MIDI Guitar2」を最近導入したのですが、今キャンペーンで「MIDI BASS」が付いてきまして、遊びでギターで試してみたところかなりのトラック落ちが頻発して到底使い物にはなりませんでした(本来ターゲットのベースでは試してないです)。
    どうやら「MIDI Guitar2」はギターでコントロールする分にはとても優秀(タッピング・スライドやベンドにも追従)ですので、恐らくは想定された楽器の音域に厳格に最適化されているのではないかと思われます。
    となると、専用の「MIDI Violin」で果たしていかほどの追従性が実現できるのか?はとても興味深いところです。
    いっそ純正律にも対応できたりしませんかね?(笑)


  • Re: あきらめるのはまだ早い?

    >>1
    コメントありがとうございます!
    わたしもそれは期待しており、速く出てくれないかな、と思っております。
    早く出てきてほしいですww



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