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すごい気になっていた商品なのです。
弦楽器型のMIDI入力装置。
とあるルートで仮入手したので早速レビュー。
この商品はギタリスト対象の商品で、ギターのテクニックがあればPCやiPadなどのいろんなデジタル上の楽器を鳴らせるという代物です。
今回はあくまでヴァイオリン奏者としてのレビューです。
基本的に否定的ですが、明るい未来を見た気がします。
iPadにアプリを入れて、すぐ動きますw
あ、これはダメだわ pic.twitter.com/1nPxBnb63A
— 松本一策🎻宅録もできるヴァイオリン奏者 (@issaku_m) September 17, 2019
いやぁー。だめですわ。
フレットがギター用になっていて、音と音の感覚が広すぎる。これ、チェリストならなんとかなるんじゃないかなって思います。練習すれば行けるかもしれませんが、忙しいのに面倒くさいことこの上ない。
ちなみに公式にはこんなチェロ奏者のレビュー動画が。
英語さっぱりわからないのですが、悪いようには伝えていないと思います。全体を通して弾いているところを収録していいないところを見ると、チェロ奏者でもなれるのには時間がかかるんじゃないかと。
そして気になったのが、開放弦。
開放弦はフレットを抑えないで弓だけで演奏します。
その際は根本のボタン(赤枠)をいちいち触らなきゃいけないし、pizz.奏法と同じくあまり速くは動きません。連打とかは厳しいです。
このソフトはかなりカスタムできる様になっています。
ただ、あくまでギター用。
基本的に、タッチセンサーはノートごとにを分割する事ができず、細分化出来ません。
元ある配分を変えて、
↓
こうすると、ヴァイオリンで言うファーストポジションのみ、かつ固定度で対応しやすくなります。ギターでいうカポをすることで調性が変わっても対応しやすくなります。しかし、あくまで開放弦を使わないモードとして考えたほうが良いです。
こんな感じ。
Artiphon Instrument
— 松本一策🎻宅録もできるヴァイオリン奏者 (@issaku_m) September 19, 2019
Violin Custum Finger Board pic.twitter.com/8MVtCMby2x
このモードだとiPadでもヴィブラートが出来ない。
指板にもタイプが合って
このうち、ヴィブラートができるのはフレットレス型だけのようです。
これはDAWにもよるのですが、せっかくビブラートが入力できると思いきや、僕の使うStudio Oneには非対応のMIDI規格【MPE MIDI】発信。この問題により、ノートは収録できてもピッチベンドなどビブラートが収録できない。
メジャーなDAWには対応しているようです。
iPadで使ったら思いっきりヴィブラート出来ましたよ・・・
とほほ。
ヴィブラートだけだ。とまでは言いませんが、それに近いと思います。ヴァイオリンのグリッドはかなり細かくて運指そのものが変わってしまうのでギターを練習するつもりでガッツリやらなければ使いこなせません。
かのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニはとある女性にお近づきになるために超絶テクニックを得たヴァイオリンを一度すっぱり放置し、ギターにのめり込んで超絶ギタリストになってギターの技術をヴァイオリンに転用した話は有名ですが、やれんことはない。
いろいろ能力も高い。
直感的だし、汎用性に優れてると思います。
ただ僕は・・・ほかにもやることがあって面倒くさい。
DTMがどんどん広まって、ヴァイオリニストもDTMをどんどん活用するようになったら、勝手にヴァイオリン用のMIDIコントローラーが生まれてくるでしょう。
それまで僕は待ちます。
もちろん、Studio One対応で。
以上、ヴァイオリン奏者のレビューでした。
ご参考あれ。
Artiphon Instrument でヴァイオリンの曲(バッハの無伴奏)を演奏した動画もありますが、ヴァイオリン奏者から見たらありえない運指です。
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