主催からのご案内

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「いっさくこんぴ」はクリエイターの作ったパソコンの打ち込み音楽に気軽にヴァイオリンの音を入れる事ができる、という趣旨で企画しており、今回で2回目となります。前作はこちら。今回は作曲・録音期間が非情に短く、私は皆様に「かならず録音用の楽譜を作成すること」「アドリブ演奏はなし」という条件で参加いただきました。これにより録音スケジュールがかなり短くすることが出来、クリエイターという職業柄、楽譜の作成に不慣れな方も多いなかご協力いただき大変助かりました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。


一方、僕の方でも前回と異なり、レコーディングに対してもう一つ時短対策をしております。

  1. ソロ音源を1トラック送るのではなく、何度か録音して全部お渡しして、編集してもらう。
  2. ピッチ編集などは一切なし。すべてクリエイターにおまかせ。

この事によって、音声ファイルの取り扱いに慣れている方とそうでない方と、もしかしたら差ができてしまったかもしれませんが、多くの音源に触れて編集する機会を作ることが出来たので間接的に企画の趣旨に添えたのかなと考えております。


加えて、僕が録音時に使った楽譜をそのまま写真にとって掲載します。中にはフィンガリングなどなにか参考になるデータがあるかもしれません。あまり良い画質ではないですが、よろしければ聴きながらぜひ見てみてください。


録音と雑務で僕自身の作品が一つもつくることが出来ずかなりその辺りは悔しいのですが、今回も素敵な曲が盛りだくさんとなりました。CDは2枚組ではなく1枚ずつ紙ジャケットにして、販売に対して持ち運びしやすくしました。
こちらのページではクリエイターの皆様の生の声、楽譜などを見つつ、CDを手にとって作品集を楽しんでいただければと言う目的で作りました。販売サイト


どうぞ、最後まで全曲お楽しみくださいませ。


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いっさくこんぴ2 Vol.1


01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17



01.シャトンの坂道(けーえぬP)

自分のホームグラウンドがポップス系というのもあり、いっさくこんぴ2ではバイオリン中心で展開していく陽気なポップインストに仕上げました。

生バイオリンを曲に入れること自体初めてで、フレーズは現実的か、音域は適切か等色々調べつつも分からないことだらけでしたが、一策さんに意図をうまく汲み取ってもらい、素晴らしい演奏をして頂けて嬉しかったです。

苦労した点は、mix作業です。バイオリンの音は録音すると思った以上に低音が切れてハイ上がりになり、バッキングに馴染まずに苦心しました。ダイナミックEQでハイが極端に出た時はガッツリ抑えるように設定し、この点をクリアしました。

一策さんの演奏をバッキングに重ね終わり、曲が完成した時は、曲に命が吹き込まれたような今まで体験したことのない不思議な感覚になりました。一策さんの力をお借りしてとても良い作品が出来たと思います!ありがとうございました!!

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けーえぬP
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第1印象からとてもキャッチーな印象で、「これは一曲目候補だな!!」ってすぐに決めました。CDのサブタイトルにしようかどうかも迷いました。レコーディングで苦労したところは味付けでしょうか。譜面を見ていただければわかると思うのですが、普通のクラシック奏者がこれを演奏するとアクセントやハネ、リズム感などがかなり出にくいと思います。(言いにくいことですが、かなりクソ真面目な演奏になります。)ですのでアーティキュレーションがかなり大事になってくると思います。僕が書いたものが正解かどうかはわかりませんが、これも一つの正解、と思って演奏しています。「もし、アーティキュレーションがついていなかったら・・・」なんて想像して聞いてみるのも面白いかもしれません。ポップスだけど奥は深く、人によって解釈がすごく変わると思います。




02.Sailing(吉ダコ)

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作り始めた当初はケルトの予定だったのですが、ああでもないこうでもないとするうちにオーケストラ色に寄っていき、最終的には軽快な西洋風オケポップといった感じになりました!(それでいいのか)

当方前回も参加させて頂いたのですが、その時はあまりライブ等で演奏することがイメージできておらず、自分のカラーと一策さんのカラーをどう掛け合わせるかばかり考えており、その反省を生かすべくライブで弾く一策さんをイメージしたことによって、自然と主旋律が前に出る楽曲になったかと思います。
なので、前回よりもクリエイターな立ち位置で曲を書いたと思っています。

曲のイメージは船出です。
旅立ちの勇壮な雰囲気、そして故郷との別れをイメージした切なさ、もっとお花畑に言えば、その想いを船上から語るバイオリンの音色が海、そして過去、未来を渡るイメージです。
自分も海の生物として渾身のメロディーで表現させて頂きました。

この辺りの意図は一切伝えていないのですが、全て汲み取ったと言わんばかりのこの表現力…流石でございます。
演奏データをもらい、やはり生演奏の強みは感情表現だなぁと実感すると共に、この「感情」という音楽にとって核とも言える初心を思い出し、以降の制作に大きく影響したことは嘘偽りなく事実です。…まだそんなに時間経ってませんが(2/12現在)

貴重な体験、本当にありがとうございました!

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吉ダコ
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音声ファイルを扱いなれている方なのか、僕がトラックを納品するとき、今回は没トラックを含めて10本ほどお渡ししました。曲調も元気な曲であまりアーティキュレーションは左右されないと思いきや、やはり演奏してみるとスラーの場所や止め、ハネなど、微妙に変わってきます。練習して弾きなれていくと、なおさらです。吉ダコさんには「私にとって一番編集のしやすい形での納品でした」といただきました。人によっては1本に絞って納品するよりいい場合も多いんですね。

前回の参加曲とテイストが変わっているのも面白いです。

作品はこちらから詳しく紹介しています。




03.夜明け旅立つあなたへ(清水 嶺)

いっさくこんぴ1と他作品でもアルバムでご一緒しておりまして、一策さんとの作品は今回で3回目となります。
過去2回ともゆったりまったりとした優しい曲だった為、今回は……やっぱりゆったりまったりした曲にしました。
ヒーリングを意識した曲を作ろうと始めから決めており、聴くのも弾くのもやさしい曲に仕上がったと思います。バックはピアノを主体に、ヴァイオリンはゆったりしたアイリッシュをイメージしたメロディで。抑揚こそありますが最初から最後までしっとりと聴ける作品となりました。
そんな中の一策さんの心揺さぶられる演奏を是非お聴きいただければと思います。

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清水 嶺
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前作に引き続き、オーケストラアイリッシュ系の曲です。ええ、私的に大好物です。さて、譜面を見ていただければわかるように、非常に簡単です。ジャンル的に音域的な抑揚も少なく、リズムが際立つわけでもない、とても素朴な感じを出す必要があります。クラシックの人はこれをエチュードのように扱うのですが、なまじアイリッシュを少しかじっている僕としては「味付け」が非常に大事になってくる、と考えて録音しています。具体的にはどうやってビブラートを入れるか、装飾を入れるか、音のふくよかさを削ぐか。そういうアプローチって面白いんですよね。(アイリッシュの装飾について記事を書いてます。)今回もありがとうございました!

清水さんの前作はこちら!

前作の清水 嶺さんの作品はこちらから詳しく紹介しています。




04.ある遠い国の踊り(あかみ)

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ヴァイオリンって歌えるし踊れる楽器ですよね。クラシックの世界でも民族音楽の息吹を吹き込もうとした人たちが20世紀ごろから出ていて、メロディーと端正なことをやる楽器じゃなくなってきた歴史があります。

そして、個人的にも土臭い素朴な曲、大好きなんです。というか個人的にもソウルフードならぬソウルサウンドかもしれないです。もちろん洗練されたサウンドも良いのですが、色々な味わいを受け止めたいじゃないですか。フランス料理といってもパリの中心街で頂けるミシュランの三つ星だけではなくて田舎の郷土料理もある、という。

なわけで、ヴァイオリンの土臭い踊りを投稿しました。難易度上げてなんぼな類の企画じゃないですし、音も楽しく、演奏者にとっても楽しく演奏できてコスパの良い曲を目指したつもりです。

Music by
あかみ
Welcome

連続トリルの部分が少々手こずりました。オーケストラなどの複数で弾く場合はお互いにカバーし合うので少々のモツレは何も問題ないのですが、ソロの場合、サラサーテのカルメン幻想曲などの技巧系に取り入れられる形です。バルトークの民族舞曲のように開放弦を上手く使った土臭い曲を表現できたかと思います。余裕があれば前打的な装飾音符なども多く取り入れても面白いなと思いました。ピアノは録音時は打ち込みソフトによるものでしたが、ミックスでいただいたものは生ピアノ。その点も楽しんでいただけるかと思います。



05.天使の不条理な絵本(ぼくとまおう)

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ぼくとまおう
Cello
紫竹 友梨
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今回の全作品中1番クラシック寄りというか、クラシック奏者にとって弾き甲斐があったのではないでしょうか?難易度の理解、サウンドのタイプあたりが丁寧に作り込まれた楽譜を読んで素直に入ってきて、イメージがしやすい作品でした。クラシックのイメージが強いときに重要視するテクニックの一つとして「無駄に移弦をせず、音色をまろやかにする」というところがあります。そのため、ある程度の練習とフィンガリングの考察をしています。中にはsul G(G線だけで弾く奏法の限定指示)を僕の方で勝手に解釈して演奏しているところも。宅録で弦楽四重奏(+ピアノ)のサウンドをどこまで気軽に作れるか、というところも参考になると思います。

苦労したところとして、私としてはこの部分が挙げられます。

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テンポが速く、流石に正確に全部の音は弾けず、かなり勢いだけで弾いています。オーケストラなどでは雰囲気でこういう表現はよくありますが、ソロだときついかな。でも弦楽四重奏でセカンドヴァイオリンも同じラストのパッセージを弾いており複数人が演奏することになっているので今回はざっくり問題ないと思います。

チェリストが苦労したところはここです。(本人がひーひー言ってました。)

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かなり技巧的ですね。フィンガリングも凄まじいwwコンサートではなくレコーディングなので、その場で演奏できるようになれば良い、という考え方もあります。ヴァイオリンだとかなり小手先が利く問題ないのですが、チェロの場合は指の開き方がかなり異なるため、同じパッセージをそのまま流用すると思わぬ高難易度化してしまうこともありますね。

色んな面で、参考になる作品だと思います。
面白いですよ。僕は作品そのもののサウンドも好きです。


06.ハニードロップ(ころわ)

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ころわ
Cello
紫竹 友梨
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優しく、甘い曲、というイメージで弾きました。楽譜にはほとんど何も書き込みをしませんでしたが、「スラーを多めにしてアクセントなど尖った音を出さずに」という感じですかね。どことなく、ショパンかな。優しいサウンドです。




07.千年樹の理(CYBRIDJAM)

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ヴァイオリンを中心としたコンピに参加できるということで、真っ先に浮かんだのは大好きな劇伴風の和物ロックインストに挑戦したい!でした。
何も言わずとも世界観を膨らませて弾きこなして下さり、さすがの一言でした。譜面には表せない演奏表現を詰め込んで頂きました。
ちなみに曲名は、松本一策さんとのコラボということで、松は千年ということわざから。
古の巨木にまつわるドラマティックな曲に仕上がったと思います。
楽しんでいただけると幸いです。

Music by
CYBRIDJAM
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まさか自分の名前から連想されたタイトルだとは思いませんでしたw。前半はふくよかなイメージで移弦少なめ、E線を使わずキンキンとした音にならないようにしました。後半はすこし動きを見せて、アーティキュレーションは流れる感じを重視しました。




08.透鳴(WaterlilyCat)

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「あるワンフレーズがバイオリンで弾けるのかどうか試したところ,見事に弾かれてバイオリンの無限の可能性を感じました.」

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WaterlilyCat
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た・・・試しましたね?w
限界スピードですね。頑張りました。
フレーズに切れ目があるのでまだ一括で弾けますが、
このテンポで切れ目のないフレーズの場合は少々手こずってたかと思います。(楽譜参照)




09.ウェネーシアの海風(lent)

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当初は新古典主義のヴァイオリン・ソナタを書こうと思っていたのですが、さすがに重すぎたのでそちらはまたの機会にして、今回はヨーロッパの酒場で流しの演奏家が弾いてそうな流行歌のアレンジ風の曲を作りました。
旅行中にこういう曲聞こえてきたらなんか良いよねって感じで、楽しく演奏できるように作ったつもりです。
ちなみにウェネーシア(Venessia)とは地名で、ヴェネツィアの現地方言での綴りをラテン語風に読んだものです。南ヨーロッパの爽やかな海風を感じてください。

生録ヴァイオリンを曲に使うのは初めてだったのですが、一番良かったのはエグいくらいの情感を付けてくださったことです。これは打ち込みでやろうとするとめちゃくちゃ手間がかかってしまう部分なので、面倒くさがりの自分にとってはとても助かりました。これからも可能であれば生録をもっと活用していきたいと思った所存です。

Music by
lent
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とてもきれいなメロディラインが印象的です。1点、楽譜にも記載したましたが、完全五度の使い方がちょっと厳しいかなと思いました。ヴァイオリンは重音奏法はある程度気軽にできるのですが、完全五度は少し制約があります。

完全5度のヴァイオリン奏者の苦悩

①高音域だとヴィブラートがかからない(音程が安定せず、そちらに力を入れる事が多い)
②レガート、ロングトーンは苦手。これも音程が安定しにくいからですね。

高音できれいなメロディのなかにいきなり完全5度があるとそこでいきなりビブラートがキレイにかけられないため、かなり戸惑います。そこだけ音色の質が変わってしまうんですね。繊細ではなく力強い曲だといい場合もありますし、それを逆手に取る作品もありますが。録音ではそこだけ2トラックに分けてしまうという事もできます。私は重音バージョンと2つに分けたヴァージョンの両者を納品しました。どちらを使っていただいたのかな?



10.僕らは今日も喜びの歌を撒き散らす(NABEMON)

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NABEMON
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がっつりラテンです。リズムの刻みがここちいい・・・・・・
アドリブは今回は控えておりましたが、本作のレコーディングも最後の方で、ついつい「えいやっ」とやってしまいました(本人の希望もありました)リズムの表記のしかたについて赤ペン先生しちゃいました。僕の書いた書き方がほとんどの奏者に受け要られて、パッと見ただけで演奏できる形だと思いますのでご参考ください。

NABEMONさんは前回も参加されており、こちらから詳しく紹介しています。




11.Violetta(J4F)

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#深夜の2時間DTM のお題「タンゴ」に対し、
「ヴァイオリンの代わりにヴィオラでタンゴを演奏させたら面白そう」
という、気まぐれな思い付きで作った曲、
ピチカート、重音、跳躍音程など、かなり無茶な譜面かな、と
恐る恐る(?)お出ししましたが…

ねっとりとしたポルタメントがなんとも色っぽく、
響きの合間に顔を出す弦のノイズにも臨場感があって、
いただいた音源をミックスする作業が実に楽しかったです。
DTMで作っていた音とは微妙に違うフレージングやアーティキュレーションも、
とても新鮮に感じられました。

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J4F
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もしかしてヴァイオリンとヴィオラ弾ける人なのかな・・・ヴァイオリン奏者目線のヴィオラを弾く楽譜の作成に感動しました。そう。ハ音記号だけでもなれていないので厳しいし、ト音記号だけでも低い音は読みにくい。そこをクリアしている楽譜でした。「タンゴ風に」といオーダーで、ある程度アーティキュレーションは書き込まれておりましたが、自分なりのアーティキュレーションを加えての録音でした。やはりアクセントや1音内のクレッシェンドなど、ある程度こだわってます。




12.キッチンガーデンの昼下がり(ふえ吹き野うさぎ)

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今回の企画の公募を見かけたときに、せっかく録音のViolinの良さをアピールする企画なので、DTMで打ち込むときに苦労するであろう点をいろいろと盛り込んでみようと思い立ち、この曲を書きました。

Midi打ち込みやその編集では表現しづらいであろう、スラーとスタッカートの細かいアーティキュレーション指示とか、スタッカートの音そのもののバリエーションとか、細かーくかけたくなるビブラートとか、音を抜き(音量やニュアンスを瞬間的に控えめな印象にすること)たくなる瞬間とか、若干重みを乗せ(アクセントとは違う『重み』)たくなる一音とか、絶対ポルタメントっぽくなるであろうフレーズとか、しなやかに繋げたくなる連譜とか、なんかもういろいろ盛り込んでおります。
結局、クラシックのエチュード風(?)の小曲になりました。

テンポに関して、細かいritがあったり最後が早くなったりと、どちらかというと生身の人が演奏するのに向いた仕様になっている部分が多かったので、こちらの主観でテンポを遠慮して遅めに決めてはいましたが、伴奏がPianoのみだったのでデータを丸ごとお渡しし、テンポごといじってもらいました。
すると遠慮なく速くなって収録されてきたので、元のテンポと比べてこのキッチンガーデン炎上してるんじゃないかと一瞬思いましたがそんなことはなく、おかげさまですっきりと軽快な曲に仕上がりました。

Violinの素敵な演奏による爽やかなひと時をお楽しみいただければと思います。

Music by
ふえ吹き野うさぎ
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楽譜を見ると16分音符だらけで難しそうですが、難しいのはほんの一部でした(練習記号Gの部分ですね。ちゃんと練習しないと弾けません)。この作品は、クリエイターの方とたまたまピアノ音源の共有情報がありました。具体的にPremier Sound Factory : PIANO Premier "at first light" URL です。作品もクラシック調でしたので、僕の引きやすいテンポに作り変えてもよいか尋ね、ピアノのテンポ情報を書き換えてレコーディング。その後、書き換えたテンポファイルを改めて送って微調整していただいた、という形です。

楽曲のイメージはクラシックヴァイオリン奏者ならすぐにできる感じです。僕はモーツァルトやベートーヴェンあたりですかね。




13.約束の場所(天宮 竜翔)

いっさくこんぴ2に曲を提供しています。
合唱が最も生きるのは無伴奏曲だし、だったら弦が最も生きるのは弦楽四重奏だろうと思っておりまして。
今回も切なさがこみ上げてくるような、それでいて暗いばかりでなく光が見えるような曲に仕上げました。
各パート3本ずついただいたのをギターの重ね録りの要領ですべて使用したところ、1本のときより厚みのある音になりました。うまくやればもっともっと生音っぽさを出せるかもしれないのですが、私の技術力ではこれが限界でした。もっと精進せねば……。
それでは止まっていた時が動き出すまでの物語をごゆっくりお楽しみください。CDの中でお待ちしております。

Music by
天宮 竜翔
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弦楽四重奏という話でしたが、ダブリングトラック(各パート3トラック、合計12トラック)を取捨選択して4本に絞るのではなく全部使用してストリングスのような響きでミックスをいただきました。生音オンリーのストリングスをお楽しみください。楽譜は何も記入せず、コラールに近い形式で問題ない内容ですので掲載は控えますね。

前回の作品はハープ+ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスという編成でした。

こちらから詳しく紹介しています。




14.tonoka(相葉 まこと)

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土の香と言う意味を込めてtonokaと名付けました。
拍子と連符が混在してしまいましたが、うまく一策さんが解釈してくれたようで助かりました。
生音を入れるならば民族調のフィドル的な演奏をずっと入れたいと思っており、とても作ってて楽しかったです。
生音に感動します笑

Music by
相葉 まこと
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楽しく弾かせていただきました!曲調も分かりやすく難しい技術もほぼなかったため、楽譜にはほとんどなにも書いてません。フィドル的ということで、多少ですがトリルや癖のあるスラーなどアーティキュレーションをアドリブで入れました。あっそうそう、シャープが4つ以上、またはフラットが3つ以上つくといわゆるケルトとかは開放弦が使えずちょっと演奏しにくくにくくなります。




15.森の家から(秋野 ると)

第一弾いっさくこんぴの楽しそうな企画に惹かれ、機を待たず第二弾の参加が叶ったことを嬉しく思います。
今回もしかしたらコンサート会場でも演奏する機会があるかな?と思い、ヴァイオリンとピアノのみのシンプルな構成で、演奏の再現性を目指しました。

仮置きしたヴァイオリンの旋律に対してイメージしたこと。

朝靄の澄んだ空気に始まる一日。
夜明けから徐々に移り変わっていく森の情景。一つ一つの瞬間が愛おしくて、ある時は優しく、ある時は颯爽と駆け抜ける。そんな旋律の配置にしてみました。
後半に行くほどテンポや拍子の枠を外れて、自由な揺らぎの中で思いっきり演奏できるように。ソロ演奏ならではの開放感が出せたら良いなって。

そしてピアノ伴奏も、ヴァイオリンがどんな弾き方をしても共に響き合えるような形を目指しました。

ただ枠から微妙に外れたタイミングを楽譜に表現するには難しく、一策さんに助けていただいて、弾きやすい譜面に直してもらい、こうして演奏が形になった次第です。

ネット上でのやりとりが限られる中で、そんなイメージの多くを汲み取ってくださり
特に後半の、箍の外れたような弦の運びまでも弾きこなしてくださって、とても嬉しく涙が出そうになりました。
一策さんに任せることができて本当に良かったです。

お手に取った際は、ぜひ最後まで聴いてみてください。
この度はありがとうございました。

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秋野 ると
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楽譜は実は僕が作ったものです。いただいた楽譜はテクニック的、リズム的に演奏として捉えにくいものでしたが、音源での再現のためにDAWのノートの位置などがかなりこだわっていたから発生していたが楽譜だとすぐわかりました。そのままでは演奏ができないため、特別に僕の方で作成しました。おそらくDTMerの方の多くは楽譜を書くとこうなってしまうのではないか、と思ってます。音源主体なので仕方ないと思いますし、僕自身が理解できます。

ちなみに最初に頂いた楽譜の一部はこんな感じでした。
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作成時点でアーティキュレーションは僕の頭の中に入っていたため何も書き込んでいません。感想などもブログに書いていただいております。https://timelessberry.com/blog/1339



16.雪桜(夕焼けモンスター)

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「春風に乗って、今年最後の雪がはらはらと舞う。
エンドロールでもなくイントロでもない、名もなき冬の春と交差点の物語。」

今回初めていっさくこんぴに参加させていただきました。
今回、私にとって自分の曲を演奏していただける初めての機会でした。
普段私が曲を作る時は「聴いて幸せ」だけにフォーカスしていましたが、今回はいっさくさんに弾いていただけるので、「弾いて幸せ」かどうかをかなり意識して作りました。そしたら自然と自分の感情が乗せやすいメロディーがかけた気がします。これは作曲の視点として、新たな発見でした。
そして、作ったメロディをいっさくさんの生のバイオリンに差し替えると、曲が見違えるほど生き生きとしだして曲の魅力が何十倍にも広がりました。何度でも聴いていいられる美しいバイオリンの音色は、本当に脱帽です。

この曲は、春の都会に、はらはらと降る雪をテーマにして作りました。バイオリンと電子音楽のミクスチャーです。
個人的にお気に入りの曲です。よろしくお願いします。
PS 一緒に参加されてるみなさんといっさくさんの共演が聴けるのが楽しみで仕方がないです。

Music by
夕焼けモンスター
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とても綺麗なメロディでしたが、楽譜を渡された当時はタイトルが未定で雪のイメージが全くなかったです。ごめんなさい。ロングスカートをなびかせた若い女性が喜んでる感じ、、、かな。ポルタメントなどの指定はありませんでしたが、僕なりに表現してみました。




17.恋するワルツ(342)

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Music by
342
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バックオケを聴いたとき、「おぉ!正統派のワルツだ!」という印象でした。クラシックでこのタイプの曲はチャイコフスキーのバレエ曲を彷彿とさせられて、ここはsulG(G線上だけでメロを弾く)にしようか、とか後半当たりの激しい部分はどんな感じにしようかとか、ラストはアドリブしようかとか、弾けば弾くほどアイデアが出そうでした。








いっさくこんぴ2 Vol.2


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01.廻想世界(Potwi)

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Potwi
Cello
紫竹 友梨
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ぽてゅいさん。ご参加ありがとうございます。とても素敵な曲で、CDのサブタイトルにも起用させていただきました。ひときわ色彩感の違う曲でスピードも程よく速くて16分音符はギリギリいけるって感じです。チェロの紫竹も楽しそうに弾いていました。前作とはかなりキャラクターや音色の違う曲で、どちらも楽しませていただきました^O^

前作:Beating Time! こちらはフルバージョンで公開されております。 2:41から始まる僕のアドリブもお楽しみください^^



02.風は駆ける(ぴかど〜る)

どうもこんにちは、ぴかど〜るです!
今回は私が過去に作ったピアノソロ曲「風は駆ける」をバイオリン+ピアノ向けにしつつ、ロング版にリメイクしました!
自作曲を誰かに演奏していただくという機会が今までなかったので、生バイオリンが送られてきた時はとにかく感動しました…!楽譜作成ソフトの使い方は疎か、バイオリン向けの表記の仕方も全然わからなかったので、お渡しした楽譜が非常に単純なものになってしまったのですが、松本さんに曲の雰囲気を上手いこと汲み取っていただいて、非常に素晴らしい仕上がりになっております!DAWプラグインでは絶対に出せない生音の圧倒的表現力、強すぎる。ピアノとバイオリンが織り成す爽やかな曲調を是非お楽しみください!

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ぴかど〜る
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以前ピアノで作曲された曲をリメイクされての参加です。

こういう参加のされかたもいいですね。本企画に合っています。ヴァイオリンを使ったらどうなるか、わかりやすい事例になると思います。楽譜を見ていただければわかるように、アーティキュレーションは多少流れを見つつリズムも出るように工夫しています。全部は書いていません。




03.黎明(保積)

譜面づらはなるべくやさしく、のびやかに楽しくちょっと派手目な部分も入れて・・・などと考えながら作りました。動画では曲の前半部分から載せていますが、元々「今自分が書くならこんなフレーズを弾いていただきたいなあ」と思いながら曲の後半部分から作っていました。録音は予想の遥か上をゆく華やかさ美しさでmixはとても楽しく、もう打ち込みに戻れないのではと不安がよぎったくらいです。

 録音していただいてよかったことは、自分にはない表現をしていただける事です。個人でインスト曲を作っているので、普段は自分自身でできる表現の枠の中でしか作品になりません。一曲の作品の完成度が上がるのはもちろん、演奏表現のすごい資料が手元に!
 それから、私は打ち込みでしか曲を作れませんが、録音をいただいて自分の打ち込みを直せることです。そうやって直すこと自体は楽しいのですが、永遠にやっていられるので作業が終わらなくなってしまうのが「悪いこと」と言えばそうでしょうか。 
 ぜひソロをフルで聴いていただきたいです!

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保積
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純粋なオーケストラサウンドです。デモを聞いても、ある程度アンビエンスの聴いた柔らかく響き、距離感がある感じかなと思い、きちんとマイクを楽器から80~100cm離しての収録。単体ではすごく響きもホールトーンで良いのですが、周りの曲とかなり差が出てきてしまい、リバーブを削った状態で納品いただき、僕の方で調整させていただきました。



04.Spring has come!(harakana)

もともとは日常系アニメのBGM、それもアニメの雰囲気を決定づけるような立ち位置の曲を作ろう!という思いで作った曲です。サントラとかで1トラック目にあるような曲ですね。そのため曲の展開も少し盛り込み気味にして、最後まで多彩な情景の構成にしてみました。タイトルはやや後付けではありますが、春M3にふさわしい曲になったかなと思います。
 この曲ではいっさくさんのバイオリンの魅力はもちろん、ストリングスとしての魅力をお伝えできないか挑戦してみました。スタッカートのニュアンス、伴奏でフロントを支えたり、前に出て輝いたりするストリングスの立ち位置、トリル、アルペジオ、ピチカート、グリッサンド等々。打ち込もうと思ったらオートメーションはもちろん奏法の変更などで手間がかかりまくりますが、いっさくさんにかかれば一発でこちらのニュアンスを汲み取っていただいたうえ、上質な録音で納品されるという…なんと素晴らしい。頭があがりません。
 また、フルートとクラリネットも生演奏を収録したものを使用しています。ストリングスも含めこれらの楽器は「音源」と重ねたりはしておらず、純粋な生音です。楽譜を作りミックスで一手間かけたリターンがこの品質だと思えば、自分としてはお釣りが来る大満足な結果です。
 ちなみに曲終盤(2分47秒以降、ペダルポイントのとこから最後まで)に日曜朝女の子向けアニメの次回予告感があるところが個人的な推しポイントです。

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Music by
harakana
Flute
ちまちま
Clarinet
西村 薫
Cello
紫竹 友梨
Welcome

ストリングということで、もしかして音源に混ぜる形なのかな?と思いきや、全部生として使ってくれて嬉しい限りです。楽譜もクラシック奏者にわかりやすく細かく書いていただいたので、ほとんどなにも記入せずに録音しました。タイトルから春を思わせることもあり、アルバムの最初の曲に取り上げようと最後まで悩んだ一曲です。

最初は当企画を考慮してストリングスを大きめにミックスしていただいたのですが、僕からのお願いでharakanaさんの良いと思うバランスで作っていただきました。バイオリン・ソロが多くあるこの企画でBGMインストとして作っていただき、プログラムを組むうえでもとても助かりました!



05.A Flight to the Sky Island(startide / hiro)

Music by
startide / hiro
Comment

前作に引き続きのご参加、ありがとうございます!オーケストラサウンドになれている感じがすごく強い方で、バランスのとり方も実際にヴァイオリンソロが聞こえる感じの微妙な線を攻めてきています。楽譜は本人の意向で掲載は差し控えさせていただきます。

前回の作品は僕の方で勝手にチェロを生で入れたりしておりましたw

こちらから詳しく紹介しています。




06.一陣之風(regia)

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Music by
regia
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わかりやすかったので楽譜には何も書かず、ほぼ一発どりのような感じです。味付けもあまりこねくり回さず、自然に出てくる演奏を心がけました。




07.煌めく月夜の船旅(のへ)

曲について

異世界を船旅。
宵を照らす煌めく月、それを眺める旅人のメリーゴーランドをイメージに曲に、歌にしました。
あとは歌詞からそれぞれのご想像で旅をしていただけたらと思います。

作詞:のへ

宙の海 煌めいた 幾千の 星は瞬き
金色に 輝いた 月頼り 旅を始めるの


夜道照らす月と歌う
明日の行く末 願い踊る


僕ら夢みてそれぞれの明日を歩み 見上げた月夜 君もみているのかな
さよならまたね明日もよろしくね 照らしてくれる君の光 宙に溢れる


少しだけ 躓いた 夜の道 月は隠れて
宵闇は 行く手阻めて 乗り越えて 強くなっていくの


天(そら)を見上げ 手を伸ばして
明日の行く末 願う船出


僕ら夢みてそれぞれの明日を歩み 見上げた月夜 君もみているのかな
さよならまたね明日もよろしくね 照らしてくれる君の光 宙に溢れる


流れる時間の海で 僕らは帆を立て進むんだ 明日も明後日も千年先も先も


夢みてそれぞれの明日を歩み 見上げた月夜 君もみているのかな
さよならまたね明日もよろしくね 照らしてくれる君の光 宙に溢れて 煌めく


僕らは帆を立て進むんだ明日へ

ヴァイオリン音源の良さ、悪さ(苦労したこと)

やっぱり生バイオリンいいですね。ソフト音源では出来ない表現だと思います。
自前のアルバムでも是非是非一策さんにお願いしたいと思います。

Music & Lyrics by
のへ
Vocal
Nanao
Welcome

バイオリンが鳴りにくい調性ですが、それは派手さや強い音が出ないと言うだけ。逆に柔らかい音が出やすい音域で、女性ボーカルにしっかりオブリガートで支える感じを出していただきました。ただ、のへさんに一言申し上げたい事があります。楽譜を作っていただきましたたいへん嬉しいのですが、この調性で全て臨時記号は厳しいです。調性に合致した楽譜でお願いします。




08.光彩(山本 直子)

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楽曲について

この楽曲は、今回のアルバム制作のために書き下ろしました。
趣味として作曲活動を楽しんでいる私にとって、楽曲を制作する前から演奏してくださる奏者がすでに決定しているという贅沢な機会はいままでにほとんどないので、「ヴァイオリニストに弾いていただく曲」ではなく、「松本さんに弾いていただく曲」を書こうと思いました。

松本さんに弾いていただく曲を書くために、今回初めてご一緒させていただく松本さんのことを、ストーカーのように調べました笑
ネット上で知り得る知識のみですが、音楽大学を出て演奏家として活動していながら、作曲・編曲活動、宅録などをしているなど、私との共通点も多い一方で、一般の大学も卒業されていたり、絵やデザインなど音楽以外に出来ることも多く、多才でいらっしゃる。
きっと頭が良く何でも器用にこなせるタイプで、何をやるにしても習得が遅く不器用ながら少しずつ進んできた私とは正反対の方のように思ったので、同じフレーズを、タイプの違う2人が交互に演奏しながら、その対比によって盛り上がっていくような楽曲に仕上げていきました。

楽曲を制作しながら、楽譜を書きながら、「このフレーズはどんな風に演奏してもらえるだろうか?」「どのように書いたら松本さんに伝わるだろうか?」たくさんたくさん考えて提出した楽譜は、期待以上に再現され、松本さんの自由に満ちた個性あふれる情熱的な演奏となって返ってきました。
楽曲に対して真剣に向き合ってくださった演奏を聴きながらフルートを録音し、楽曲を完成させていく作業はとても楽しく充実した時間で、作曲家としても演奏家としてもたくさんの幸せをいただきました。

Music & Flute by
山本 直子
Welcome

プロのフルート奏者・作曲家の作品です。1番クラシック奏者がクラシックとして弾きやすい作品だったと思います。作曲の技法として掛け合い、盛り上げ、和声のわかりやすさ。本物のフルートと共演出来る形になり、私自身も楽しませていただきました。バックストリングスも駆け上がりの部分などは生音ならではの強い音になっていて効果的ですね。

ちなみにソロバイオリンは僕のバイオリンと妻のバイオリンと二種類録音したものを送ったのですが、妻の楽器で録ったものが採用されました。他の録音よりさらに柔らかく膨よかな音が出ています。(演奏は僕です。




09.姫の地下室(Litsar.)

ヴァイオリンの生演奏、ヴィオラも可・・・という文章を見たときから、弦楽四重奏にしようと決めてました。
短い曲ながらも、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンの掛け合いや役割交代があったり、
ヴィオラやチェロにもメロディがあったりと様々な表情を込め、優雅さと不穏さの双方を感じさせる曲を目指しました。
地下室で行われているのは秘密の逢瀬か、それとも怪しげな取引か…?

一策さんに頼んでみて。生演奏の力ってすごい…となってしばらく言葉がでなくなりました(感想送ったのもだいぶ後になってしまいました)。
打ち込みの参考音源とは全然違うといいますか、打ち込みの方は良くも悪くも正確・一定なのですが、演奏の方は微かなピッチの揺れや弓遣いによる音量の細かな変化、弓の擦れる音…と息遣いのようなものがあって、生演奏ならではの空気感がありました。
最後に、5拍子&途中で3拍子になるいつもの変拍子スタイルで難しかったと思うんですが、ここまで素敵に弾いてくださりとても嬉しいです。

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Music by
Litsar.
Cello
紫竹 友梨
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実は一回作り直しをお願いしています。ヴィオラパートの3/8拍子の部分が早すぎて弾けない、というかまともな音にならないことを懸念してのものです。その他のテクニックとしては特に問題ないです。調性感の薄い曲で、曲に慣れるのに少々時間がかかりました。タイトルからも連想できるように、すこし氷のイメージと言うか牢屋に広がる無慈悲な残響音というか、あまりあたたかみを感じさせないように演奏してみました。楽譜は作曲者の意向もあり全パート掲載しております。




10.天翔の儀(斬龍)

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Music by
斬龍
Cello
紫竹 友梨
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戦闘音楽のような弦楽四重奏ですね。楽譜には書いてありませんでしたが、楽曲のリズム感に乗せてアクセントを入れたりしてビート感を出しています。7/4拍子の部分が弾きにくい、というよりは休符や16部音符のまとまりの書き方などが個性的で、視覚的になかなか弾けなかったことを記憶してます。。




11.軌跡(しっぽ)

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Music by
しっぽ
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自然な響きを心がけました。カドがたたずなめらかに行くように。音感に鋭い方でしたら、もしかしたら少し僕のバイオリンのピッチが高いことがこの作品ではわかるかと思います。ページ冒頭にも書きましたが、まったく修正のしていないのと短期間での納品であまり僕の方でも調整していなかったからかもしれません。ちょっとそこは時間に追われつつも反省すべきだったかもしれません。




12.サンセリフ(うごくぼーる)

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①曲について

最近、僕の中で変拍子の波が来ています。
メロディに合わせて伸縮する変拍子と、電子音が多めのゲーム音楽的なポップさを組み合わせ、非常に明るく楽しい曲になっています。

そして今回、ヴァイオリンコンピでありながら、一策さんにはヴィオラソロでお願いしています。
僕はどうも天邪鬼なところがあるようで、「みんなヴァイオリンの曲を書くだろうから、ひとつぐらいヴィオラの曲があってもいいだろ!」と思ったのです。実際はひとつではなかったようですが。
ヴァイオリンのキラキラした音色とはまた違う、ヴィオラの独特のまろやかな音を引き出せていれば嬉しいです。

②ヴァイオリン音源の良さ、悪さ(苦労したこと)

僕が持っている有料音源と言えば、オーケストラを録音したリバーブの深いものだけでした。なので、宅録によるリバーブがなく加工しやすい音はとても貴重だと改めて感じました。
録音されたそのままの音では(オケに電子音が多いためでしょうか)埋もれ気味になってしまったので、軽くディストーションやコンプレッサーをかけて抜けの良い音にしました。生音でもこうした若干の加工が必要になるというのは新たな気付きでした。

悪いところというのは全く思い当たらないので僕の反省を述べると、ヴィオラパートを作るとき、普段のDTMのノリで難しくしすぎてしまった気がします。それでも正確な演奏が返ってきたので非常にありがたく思っているところですが、演奏者としての一策さんのご感想をぜひ伺いたいところです。

Music by
うごくぼーる
Welcome

実は録音効率を上げるためいただいた楽譜ファイル「Finale.musx」を編集してト音記号にしたんです。ハ音記号はもちろん読めるのですが、時間との勝負でしたので止むを得ず。今を思えば結局は練習する時間と編集する時間は等価だったかもしれません。ヴィオラではあまり込み入った曲を弾いたことがないのですが、この曲を弾いて僕のヴィオラレベルが少しアップしましたw

他の曲に比べて奏法上の書き込みが多い理由は、ヴィオラであることと、聞いた以上に変幻自在な感じで型が絞れないので書きました。ほぼほぼ、弓のダウンアップと、フィンガリングの変更箇所です。音のハネとか僕自身で確かめる感じで作っていきました。

コンプやEQ、ピッチやノイズ修正ソフトを使用するのは全く問題ない、というか推奨します。ヴァイオリンも万能楽器ではなく、鳴りの浅い音があったり、逆になりすぎたり、届いた音源が少しピッチが物足りない箇所があったりと言うのはあります。マイクとの距離も思い通りでない場合もありますね。近すぎたりちょっと遠かったり。

そう言うことを含めて、この企画では生音源に触れていただければと考えています。

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13.magnetica(涼椰)

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アイリッシュダンスによくある、同じフレーズがラストに向かうにつれ盛り上がってくる、という抑揚感を
松本さんの表現力なら見事に出してくれるのでは!とわくわくしながら作りました。
結果おもわず踊りたくなるこの感じ、まさに欲しかったものでMIXしていてとっても楽しかったです。
今回も素敵な演奏&素晴らしい機会をいただけて感謝しております。ありがとうございました!

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Music by
涼椰
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前作依頼、民族系の作品を作って録音に関わらせていただいている涼椰さん。これまで10曲以上を携わっておりヴァイオリンとオーケストラのバランスもよく出来ており(あくまで視聴、ヴァイオリン奏者目線としてのバランスです)とても聴きやすいです。楽譜は・・・もう僕のことを信用されているのか多くを語らないものになっていて、僕が味付けすることに信頼をおいていただいている感じです。

いくつか関わった作品を掲載しますね。

ヴァイオリンのpizzやハーモニクスなどの奏法をつかった音色が特徴的 こちらは前作のいっさくこんぴから(Full Version)

前作の涼椰さんの作品はこちらから詳しく紹介しています。




14.桜華弦舞(むとこー)

いっさくさんには過去何曲かお願いしています。
その中でもBPMの速い曲を弾いていただいた時のキレッキレなヴァイオリンがとても好きで
今回はそのキレが活きるような楽曲を意識しました!

また、いっさくさんがオマケで弾いてくださったオクターブ上のフレーズがとても格好良く
デモの段階から構成を変えました。笑

ヴァイオリン、フルート、アコギ、コーラスと生音盛り盛り、むとーの手癖全開の楽曲をお楽しみください!!

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Music by
むとこー
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プロの作曲家・ドラマーの武藤航さん。最初にいただいた仕事はPVのストリングス。まだ僕が宅録を初めて間もないあたりの作品でした。そして前作いっさくこんぴではダンスを含めた面白いビデオも作られています。

その他、オーディオストックさんへの登録曲など幅広く利用いただいている方です。この作品も楽曲イメージはすぐに分かり、スムーズに録音させていただいた楽曲の一つです。楽譜は細く書いてあるように見えますが、全く難しくありませんw理由は跳躍がないことと、似たフレーズを多く使っているからですね。

すみません、感想よりご紹介ページになってしまいましたw
前作のむとこーさんの作品はこちらから詳しく紹介しています。



15.1/1 無限線上の汽車より(錦 陽香)

曲について

はじめまして。そして、前作を手にしてくださった方はご無沙汰しております。
いっさくこんぴ1に引き続き2に参加することになりました、錦 陽香(にしき はるか)です。
ヴァイオリニストの松本一策さんに生ヴァイオリンを演奏してもらえる豪華なコンピ。歌ものだとしても、ヴァイオリンに意味をもたせられるように、ヴァイオリンが出てくる物語とテーマ曲『無限線上の汽車』を制作することにしました。機関車が開通して廃れて行くまでの時代を生きた、旅する少女と青年ヴァイオリン弾きの物語です。前作『無限線上の汽車』は、メインテーマであり少女のテーマでした。それに答えるように、今作は、遠く戦地から届くヴァイオリン弾きサイドのテーマ、『1/1(いちぶんのいちびょう) 無限線上の汽車より』を制作しています。『無限線上の汽車』の歌詞やフレーズなどもひっそり混ざっていますので、是非、並べて聴いてください。

前作「無限線上の汽車」 視聴版

ヴァイオリン音源の良さ、悪さ(苦労したこと)

ストリングスでお願いします!を、肉まんください!みたいなノリで言ってしまいました。
届いた詳細に、Violin1 x5、Violin2 x4、Viola x4と書かれていて、
それぞれ4~5種類も用意してくださっていたんです。
すみません、白状しますと全部混ぜました。
100%一策さんの57人編成のストリングスが鳴っています。
この規模を生音で鳴そうと思ったらとんでもなくすごいことなので、
悪さがあるとしたら、少数編成に戻れなくなりそうなことでしょうか!笑

また、ボーカルは前作と同様に山本 晃(やまもと あきら)さんに歌ってもらいました。
晃さんなら歌えるな!でハードナンバー並みの大変なメロディーになってしまいましたが、
最大限に魂を込めて、いや削って!?歌詞の通り歌ってきてくださいました。

相変わらずカッコいい!そして、繊細で力強いヴァイオリンの組み合わせ。
お2人のご協力なくては、作ることができなかった曲だと思います。

歌詞:

1/1 ~無限線上の汽車より~

1.
ふわり振り向いた
静かに通りすぎて
もう置いてきたんじゃなくて
飛んでゆけばいい
逆さに咲く幸せと聞かせたのに
どうして悲しい
1/1秒 生き抜いたとして
倒れ帰る場所はどこにあるだろう いいや
終焉と自由が暴れて晴れたら
生き抜いてやった
1/1秒 叫べ 

間奏(ヴァイオリンデュオ)>>>>>>>>
La La La… La La La La La La…(少女の歌が聞こえてくる)
La La La… La La La La… La


2.
冬、立ち止まった
眩しく輝いて
影りが覆い尽くすまで急さなくていい
昨日の大樹(き)は何も知らない手を
繋ぎ離せないんだろう
逆さに咲く幸せを知らないまま
どこまで行こう 
一生と1秒手を伸ばしたとして
掻き廻した星はどこにあるだろう いいや
運命の欠けら掴んで投げたら
まだ生きたいんだ
答えが言うならそうだ叫べ
1/1秒 生き抜いたとして
倒れ帰る場所はどこにあるだろう いいや
終焉と時代が暴れて晴れたら
生き抜いてやった
1/1秒
1/1秒


Lan La La La (少女の鼻歌が聞こえてくる)
Oh

Music by
錦 陽香
Vocal
山本 晃
Comment

僕の大好きなタイプの歌の曲で、前作の続きということで完成を密かに楽しみにしておりました。楽譜は練習記号を含めて細かくレコーディングしやすく作ってくれたおかげで、たくさんのダブリングトラックを短時間で用意することができました。2度のご参加、本当にありがとうございました!!

前作の錦 陽香さんの作品はこちらから詳しく紹介しています。


資料

2020年春募集について